6月の山野草


6月2日 梨谷川と森茂川
まず、6月1日の梨谷川のご報告から。
庄川に流れ込むこの川は、林田秀樹・著「山岳渓流(北陸編)」によると、「平凡な渓相ながら尺イワナが釣れる穴場的な所」らしい。ただ、林田秀樹さんには平凡な川でも、私のとっては、キツイ川でした。
まず、左の写真をご覧下さい。この川は、林道のずっと下にあって、とても、オイソレとは、入れないし出られもしない。一度入ったら、4時間位釣り登らないと、川から上がれないんですね。今回は、先行者の車が2台あって、ちょっと不安でしたが、まあ、時間的には、間があいてそうだったので、まずは踏跡をたどって、川へ降り下りました。水位は随分と渇水で、川垢が腐ってるのか、本流の匂いがしましたよ。「こんなとこで、イワナが釣れるのかな〜」
でも、シブイながらもイワナは反応してくれて、何度かのバラシの後に25cmが釣れました。そして、その後にユラ〜っと出た尺イワナ?に、痛恨のアワセ切れ。いやいや、いまだ修行不足でした。
前半は、それで結構楽しめましたが、後半はマルっきりダメ。先行者に追いつきすぎたのかな。その後の2時間は、ただただ川歩きに終わってしまいました。

続いて6月2日の森茂川。
この日は臼田船長のトローリングに同乗させてもらい、ダム湖対岸の森茂バックウォーターで下ろしてもらいました。2時間半後に待ち合わせて、船長はトローリング、私は森茂川へ。もし、約束の時間に相手が戻ってこなかったらどうするんだろうネ。
さて、森茂川の様子は、あまりよろしくありませんでした。川全体が埋まっててタラタラ。この日は1kmばかり釣り登ったけど、多分その先が良いみたい。やや増水してるのは、雪代のせいか、それとも昨日の夕立のせいなのかな。釣れたのは18cm程のアマゴを2匹のみ。
でも、開けた川を釣るのは、気持ち良いですね。
写真は、森茂の美アマゴと、ここから先がよさそうな森茂の流れ。それと、今日4頭見かけたカモシカの内の1頭。彼とは、目が合った。

6月8日 内ヶ谷川  AM11:00〜PM4:30
釣れませんでした。
今日は内ヶ谷へ行ったけど、ヒカヒカの渇水。結局釣れたのは17cmアマゴ1匹のみという、厳しい状況でした。

最近の私の川の選び方を言いますと、1度入ったら、3時間位釣らないと上がれない所。こういう所は、もちろん途中で他の釣り人は入ってこないし、渓相も良い。ただし、自分も途中では川から上がれないので、今回のように釣れない時には、結構キツイんですね。
大体30分も釣れば、その日が釣れるのかどうか判るんだけど、次のポイント見ると、ドンドンと釣り登ってしまう。釣り人のサガですね。早いとこ引き返せばいいのに・・。

今回釣った区間も、そんな所で、林道との落差は2〜30m程ながら、途中からは、ずっと垂直な崖。初めて入る所だったので、渇水だったから釣ってみた。知らない川は、とりあえず安全な日に様子を見ておかないと。もし雨の日に、急な増水に会ってしまったら、逃げられないかも知れないし・・。
で、その様子見の結果、この区間はやっぱり増水時には、逃げられません。まあ、川そのものはおとなしいし、渓相も良い。ちょっと増水時には、良い釣りが出来そうな所でした。
その後上流へ移動して(ここは林道のすぐ横に川がある)ボウズ。こう言う所は、釣れないと、すぐ場所が変えられて便利。でも、場所を変えてもやっぱり釣れない。

写真は、林道から垣間見れた内ヶ谷川。

6月16日 猪洞川  AM10:00〜PM4:00
釣れませんね〜。
入梅したとたんに雨が降らなくなってしまいました。おかげで、ずーっと渇水続き。これじゃあ釣れませんわね。
しかたないから、今回も知らない所の川見学となりました。

この猪洞川は、車止めからカモシカ街道と言う登山道がありますが、5分ほど歩いた所で、川から離れていきます。そして、そのカモシカ街道を20分ほど歩いた所で、また川にくっつきます。今回釣ったのはその間。ただ、知人の話しによると、「ここで大水に会うと逃げ場が無い」らしい。やはり、渇水だから入ってみたんですね。
川の様子は、下の写真をご覧下さい。
こんな感じで、川の規模の割に大岩がゴロゴロしてたり、大淵があったりで、それなりには楽しめました。
でも、魚は20cmアマゴ一匹しか釣れなかった。まあ、先行者はあったし、この渇水じゃしかたないか・・。(昨年は、この入り口あたりでそこそこ釣れたんだけど)

その後、九頭竜上流で、20cmアマゴ一匹。ここもやっぱり釣れない。
そろそろ、ふた雨くらいほしいですね。

6月23日 林谷  AM11:30〜PM4:00
毎度のことながら、釣れません。
今日の天気は、曇り時々雨。とりあえず、梅雨らしい。でも渇水。おまけに肌寒くって、これじゃあ良い釣りは出来ませんわね。

林谷へ入ろうとしたところ、林道の入り口あたりで工事中(道が無い!)。う〜ん、どうしよう。こんな日じゃ、他の川へ行っても、どうせ釣れないんだから、それだったら、林谷のほうがいいか・・。
と、言う訳で、林道を25分歩きました。この川を釣るには、この位上流に来たほうが気持ち良いんですね。で、それだけ歩いてまともに釣れたかと言うと、釣果は15〜20cmアマゴを3匹のみ。予定どうりの貧果に終わってしまいました。
帰り道は45分の歩き。とりあえず、健康になれそう・・。

最近、熊のニュースをよく耳にしますね。先週も、小坂町で1人が襲われたし、長野県では3人の山菜取りが襲われました。また、高山市では、たびたび熊出没のニュースが報道されてます。
私としては「クマが恐くて渓流釣りが出来るか!」がモットーなんですが、やっぱり、恐い。でも、良心的なクマさんとは会いたいんですね。だから私は、クマ避けの鈴は付けず、クマスプレーを持って山に入ります。
「釣り人、クマに襲われる」なんて記事が出ない事を、どうぞ祈ってください。


6月30日 大納川  PM0:00〜PM3:30
なかなか渇水が解消されませんね。でも、今週あたりから雨が降りそう。適当な増水を期待します。

今日はまず、田茂谷へ行きました。でも、全く無反応。30分ほどで諦めて、大納川へ。
このあたりから雨が降り出して、もしかしたら、釣れるかも・・。で、期待どうりに、最初のポイントで22cmアマゴ。このサイズのアマゴを釣るのは久々で、随分と大きく感じましたよ。でも、その後はサッパリダメ。最後の堰堤では、それまでのドライフライをウェットに変更して、パタパタッと、17cmほどのアマゴとイワナと、その他が釣れました。こんな事なら、もっと早くウェットに切りかえるべきでしたね。

さて、その、「その他」という魚は、アマゴとイワナの交雑種。このタイプを釣るのは、これで2匹目です。前に釣った時には、ちょっと気持ち悪かったけど、今回は落ち着いてキャッチ出来ました。でも、デジカメを出してるうちに逃げられてしまいました。う〜ん、残念。とても珍しい魚なので、ぜひとも皆さんに見て頂きたかったのに・・・。
おおよその形状は、上から見ると、ナガレモンイワナで、いびつなパーマーク。顔や形、ヒレはアマゴで、あえて言うなら鯖に近い。もし、次回に釣ったなら、必ず記録しなければ。それから、この魚の味はアマゴ?それともイワナなのかな?そんなところも確認したいですね。

土曜日は、寒水川で20cm前後のイワナを6匹ほど。この日もウェット中心に釣りました。ただ、そのうち、半分が、竿を上げたら魚が付いてた。こういう事は、ちょっと恥ずかしい。